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体外受精における卵子の質

卵子があっても体外受精に失敗するのはなぜでしょうか。これは体外受精を経験した人によくある疑問ですが、原因は卵子の質です。卵子の質は妊娠に至りやすいかを決めるにあたりかなり重要なポイントになります。今回は体外受精で採卵した卵子の質はどのように決められるかについて紹介します。

 

卵子のグレード

 

取り出された時の卵母細胞(卵子として排卵される前の状態)にはこれをモヤのように取り巻く顆粒膜細胞があります。卵子の質はこの顆粒膜細胞が厚いかどうかで以下のG1からG3に分かれます。

 

G1:優。卵母細胞を取り巻く顆粒膜細胞に充分な厚みがあります。
G2:良。顆粒膜細胞に厚みがあります。
G3:可。顆粒膜細胞が薄く未成熟卵である可能性が高いです。
D: 不可。変性卵のため使用できません。

 

受精前卵子のグレード

 

取り出した卵子の一番最初の培養ステップは、卵母細胞を取り巻いていた顆粒膜細胞を剥がし卵母細胞だけを残すことです。この時の残った卵母細胞の成熟度でまたグレードに分けられます。成熟度は減数分裂を開始し、第一極体を排出するかで以下の3段階に分かれます。

 

GV卵: 細胞分裂をする時期に減数分裂が停止し、顆粒膜細胞を除去後はっきりと細胞核が見える状態。卵子が未熟なままのため移植出来ません。
M1卵: M1期卵母細胞とは第一次減数分裂中期の卵母細胞であり、第一極体を排出しなかったものを指します。顆粒細胞の拡散が少なく成熟度は不十分です。
M2卵: M2期卵母細胞とは第二次減数分裂中期の卵母細胞であり、第一極体を排出したものを指します。このM2卵だけが成熟卵と見なされ精子との結合が可能になります。